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2021.09.01

尾骨骨折

尾骨の破損

配送の途中で尾骨が折れてしまった。
正確な骨の形状を表現しようということが仇になって、強度が不足しているのかもしれない。

一体成形で仙骨と尾骨を作れば、強度的には満足いくものができるかもしれない。
しかし、あの複雑な尾骨の形は表現できない。小さな突起や凹凸を表現しようと思うと、
どうしても3分割にしなくてはならなかった。


たかが尾骨かもしれないが、それを決めるのは我々ではない。
骨を触っていて、一箇所も無駄なものはない。一つ一つの凹凸や形状が、生きている証となっている。

他の模型を多く調べたわけではないが、赤丸の突起まで表現できている物は少ないのではないかと思う。

とにかく今我々にできることは、できるだけ正確に再現できるかにかかっている。

尾骨の接着強度実験

この3分割は譲れないところなので、実際にどれくらいの強度を保てるか実験することにした。接着剤をエポキシ、粘度強力接着剤、プラ用と3種類使用した。実験方法は、接着して、24時間経過後の最大強度になってから、尾骨の先を引っ張り、どれくらいの力で折れるかを試してみた。実験の様子

https://youtu.be/n4JiQYRHD_g

結果として、1.5kgの引っ張り強度があった。


プラスチックでこの厚みと幅であれば、一体成形とほぼ変わらない強度が出ているのではないかと考えている。




実際の尾骨も弱いのだと思う。なぜなら、坐骨と仙骨にしっかりと囲まれて、内側に終われているように見える。多分、退化したとはいえ、人間にとって大切な骨なのかもしれない。

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