股関節の動き
旧モデルのガイドを使っているシステムは、見た目もよくないし、正確な動きもまったく再現されていない。
大腿骨の正確な動きを再現するには、どうすれば良いのか?
骨を触っていて、気づいたことは、
骨の形は、動きの中で、作られてきている。動くところは動く方向に丸くなっている。
動かない所は、かっちりとはまるような形になっている。
骨の形に素直に従うように考えていくと、動きの範囲が何となく見えてくる。
この動く範囲を、正確に再現することがとても大切になる。
大腿骨の動き
最初のモデルの、股関節の動きは、3つの回転軸を持っていた。
この動きを、股関節のなかで再現するのは、どう考えても不可能だよな~。
このガイドを使うしかないか?
最初のモデルの、股関節の動きは、3つの回転軸を持っていた。
この動きを、股関節のなかで再現するのは、どう考えても不可能だよな〜。
このガイドを使うしかないか?
しかし、不細工すぎるよな。
頭の中で、どうやったら大腿骨の動きを再現できるのだろうと、あれやこれや想像していた。
股関節に、大腿骨頭を突っ込んで触っているうちに、
回転軸って、3軸必要ないよな。
前後の動きは、ある程度制限された動きにしかなっていない。
回転軸の中心がずれればそれが再現できるはずだよなと思って、
骨盤側の穴の大きさをいろいろ変えてみて、動きを試してみた。
大体、今の大きさであれば、前後の動きは再現されている感じになってきた。
あとは、上下の動きと回転軸さえあればいいので、スロットと、中心軸で再現できるようになるはず。
ねっとりをどう表現するか?
体の専門家の方と話していると、メカニカルな動きを、嫌がる。
よく、ねっとり柔らかいとか、という表現が出てくる。
他のメーカーで、伸縮性の糸で、股関節を結んでいるものがあった。
この、動きの感触がいいんですよね。と言われたことがある。
私としては、同じように筋肉や筋のようなもので、結んでしまうと、間違ったメッセージを与えるような気がして、極力、体の構造とは違う方法で、動きを再現したいと思っている。
回転軸を硬いものから、柔らかいウレタンのようなものであれば、この感触が出るのではと思って、3mmのウレタン棒を使ってみた。
そして、少し脱臼させるために、伸縮性を持たせる必要があった。
回転軸にバネで伸縮性を持たすことで解決できた。
あと、脱臼の度合いは、バネの張力と、伸縮の長さを変えることで、調整した。
これで、ねっとりが表現できたと思う。